今回はAさんとBさん、それぞれの役割を伝えますが、お互いに相手の役割は知らされずに対話が始まります。
1つめのワークでは、「相手の話を奪う|自分の話を奪われる」という場面を意図的につくります。
2つめのワークでは、話し手は「話を聞いて欲しいだけ」かも知れないのに、聞き手がアドバイスをしてしまう場面を意図的につくります。
どちらも「ちぐはぐした対話」であり、なんだかモヤモヤした気持ちになる時間でした。
みんなはそれをどう受け止め、何を持ち帰ったでしょうか。
みんなの感想
「けっこう難しいなと思いました。相手にどうやって伝えたり話したりすればいいのかがあまりわかりませんでした。相手はどういう気持ちなのかなと思いました」
「相手の考えて話していることと自分の話していることが違ったりするのは普段の学校でもよくあるなーと思いました。対話って簡単なことだと思っていたけど、相手のことを考えたりしたらけっこう難しかったです」
「最初、話しているときに話が相手とあまりかみ合わなくておかしいと感じました。でも、こうしてSSTでやるとおかしいと思うけれど、ふだんよくあることだからなんかおもしろいと思いました。SSTでやるとおかしいと思うのにふだんは全然そういうことを感じないから不思議だと思った」
「感性は自分で感じることで、それによって自分の考えとして人と共有したりできるから、人に感性がもしなかったらすごい大変なことになっているなぁと思って、感性の大切さを知りました。表現では『泣く』ということも一つの表現になる。なるほどって思いました。表現もまた、感性と同じで人になくてはならない、大切なものだと知った」
「自分が知らな間に傷つけているのかもしれないのはこわいと思います。それにやられてみて悲しかったし、私としゃべってて楽しくないのかなとか不安にもなったし。他の子といた方が?とか、嫌な想像ばかりしてしまって。自分がやってしまっていたら相手がどれだけ傷つくかがわかりました」
「今日は、自分が態度を変えると相手も笑ってる時間やしゃべる時間が変わっておもしろかった」
「ふたりで正面を向いて話すことはあまりないので、いい機会だと思いました」
「人の話を切るタイミングがすごく難しくて、特にその話をつづけるのが大変でした。僕は家族と話しているとよく話を切られるのでイラっとくる気持ちがすごく分かります。話を切る人はだいたい同じ人なので性格なのかなと思います。無意識にやっていると思うのであまりイライラしないことをがんばりたいです。切られるとそこから話を戻せないのが一番つらい…」
「話している時に、自分の望んでいる対応をしてくれる友達がいて、すごく良いと思えた。また、どう思っているかを言ってくれるような話をするのも良いと思った。いきなり違う話をされると話がしっかり成り立たないとわかった」
「途中で、(秘密の指示通り)知ったかぶってアドバイスしたら『えっ、なんで?いつもと違う』と言われてびっくりした」
「やってみて、いやだ、うれしい、たのしかった、と思えるのは相手のおかげ」
「普段は何となく話したいと思ったことを話したいと思った相手に話していたので、役割を演じようと意識して、相手の心を考えすぎ、自分が本当に話そうとしている事を伝えるのがとても難しかった。話すべきことが明確であるよりも、話したいと思うことが一番話しやすい事だと思った」
「友人に『ねぇ聞いて』と話を始められた時、だんだん自分が『いやでもさぁ〜』『でも』『だったら』などアドバイス的なものをしてしまったことがあった。友人が、ただ話を聞いてほしかっただけだったなら残念なことをしてしまったと思いました。でも、相手が聞いてほしいだけか、助けてほしいか、それは分かりにくい。どうやって相手のしてほしい事を見抜くか分からないです。でも、相手が自分に話をするということは相手の中で話したいこと、結論がもうできているわけですから、相手にわりこむのはよくないかなと思いました」
「まぁなんかよくわからないけど、つらいことは相談した方がいいと思いました。なんかすっきりした」
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