ACTってなーに?|いる、なる、する

突然ですが、本来的に人の在り方というのは「いる→なる→する」の順番だと思います。


例えば、生徒たちがどうやって学校生活を送っていくかというと、まずは「いる」が出発点になります。教室にただ「いる」という時間があります。


その後に友達と一緒に「いる」時間が生まれる。

そこから自然と繋がりができていって、一緒に「いる」ことから、友達に「なる」のです。そして友達になった後は、一緒に何かを「する」こと、例えばグループ活動や運動会、合唱コンクールなどに繋がっていきます。


「いる」から始まった関係性やグループには「する」が上手ではなくても許されるという寛容さがあります。なので、人間は子どもでも大人でも「いる」が保証される場があること。


そして、自分は「いる」だけで価値がある存在であるということを無意識に(でも切実に)求めるのかもしれません。

ACTのスタッフたち。それぞれに技術や能力、経験がある人たちです。


しかし、そんなことよりも、ぼくはその人の「そのまま」を大切にしています。

もちろん「紙を配って」とか、そういったお願いはします。でも、あとは「あなたのまま」でいてくれればいいと伝えています。


なぜかというと、ACTでは「する」よりも「いる」を大事にしているから。

この方がその人が持っている力を発揮しやすいのです。これは経験上間違いないと断言できます。

また、生徒たちがACTを支持してくれるのも、その人が「いる」だけでもいいから。

行為に関係なく、存在してくれるだけ、いてくれるだけでありがたい。

時にはそういう活動から「自分はここにいるんだ」という実感が得られることもあるのだと思うのです。

まなびとくらし

まなびとくらしは、様々なアート体験を通じて、子どもの「いきていくチカラ」を育むNPO法人です。

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