ACT REPORT|「まぁ別にいいじゃない」って思える人
5つのダンボールハウスが仮設され、あっという間に壊された後、先生たちとのフィードバック会議に。
そこで「ちゃんとやっている子/やっていない子」といった話題が出た。
ぼくはそのやりとりをしばらく聞いてたんだけど、
「やってた子に "やってなかった子たちのことをどう思ってた?" って、聞いてみるといいかも」みたいな話をした。
たぶん多くの子はなんとも思わなかったと答えるんじゃないか。
それはその子たちに "やらされてる感" がなかったと思うから。
"やらされてる感" がない人は、やらない他人に対して寛容になりうる。
やらされていないということは、自分なりにその場を楽しめているということだから。
だから "やらない人" に「ちゃんとやっていない人」として苛立つことなく、「やらないことを選んだ人」として容認できる。つまり良い意味で自分は自分、あいつはあいつ、になりうる。
逆にやらされている感が強い人は、他人に厳しくなる。
おれも我慢してるんだから、お前も我慢しろ。
おれも頑張ってるんだから、お前も頑張れ、甘えるな。
最近の傾向なのか(いや震災以降か)、そういう人が増えている気がする。
そんな空気が蔓延していて、なんだか重苦しい。
いま、世の中で一番必要な人は寛容な人だと思う。無関心とは違う次元での「まぁ別にいいじゃない」って思える人。この学校にはそう思える子が多いってことが分かったんだし、まぁ別にいいじゃない、とかそんな感じ。(内野徹)
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